スケルトンハウスの始まり
1月13日(火) 晴 スケルトンハウスの始まり
スケルトンハウスの考えを始めたのはいつからでしょうか。ずーと考えています。47年前の学生時代です。2年生の春に専門課程に入り、照明工学の授業が始まりました。担当は、関 重広教授でした。日本のインテリア照明の創始者として、東芝㈱で長年実践、普及に勤め、その後幾つかの大学で教鞭をとり、自宅小田原に比較的近い横浜の大学で講義をしていました。70に近い歳でした。
インテリア照明の実践の一つとして、自宅を8回建て直し、体感しながら論理の検証をしていたのです。小田原の名門旧家で広い敷地に住宅を建てては壊していましたが、お会いしたときは、コンクリート建ての住宅でした。資金と体力が厳しくなり、構造をコンクリートで造り、インテリアを変えることで、新しい試みを実践していました。コンクリートの大きな箱を造り、その中を変えることを思いついたそうです。これで、建て直すことがなくなりましたし、すぐに部屋を変えられます。とのことでした。大昔の話です。
そんな先生に感銘を受け、弟子入りをしました。照明の道に入り、先生に習い実践的な照明をと思い3回住宅を建てました。でも建築がいつも頭から離れず、いつしか、照明の実践のための住宅から、暮らしのための家を考えていました。
結婚して二人でアパート暮らしから始まり、子供が出来てリビングがある戸建てを建て、二人目が生まれ子供部屋のある家を建て、子供たちが大きくなり、男の子と女の子でしたからそれぞれの部屋がある家を建てました。家族は成長し変化します。家も変化が必要です。成長する家、可変する家の必要性から、関先生の「コンクリートの大きな箱を造り、その中を変えること」の発想を継承し、今で言う「スケルトン・インフィル」の発想であり、私にとっての“スケルトンハウス”の始まりです。
家族の成長、変化とともに、住宅も成長、変化する、変化できる。それがスケルトンハウスです。
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